毎春恒例、愛犬の予防接種に行ってきました。大好きな獣医さん達に会えてはしゃいでいるところを背後から突然注射され、脱力しながらひゃんひゃんと文句をいう愛犬に「そんなに痛くないやろ」と職員さんがつっこむのをみて、かわいそうと思いながらもつい笑ってしまいました。
予防接種の歴史は天然痘との闘いの歴史ともいえます。感染力・死亡率の高さから紀元前より恐れられていた天然痘に対し、古代インドや中国では患者の膿みをうえつける人痘種痘が行われていました。18世紀にジェンナーによる牛痘種痘法が確立されるとそれは世界中に広まり、1980年、ついにWHOが天然痘の世界根絶宣言をするに至ります。
新型コロナウイルス感染症が記憶に新しいところですが、これからも感染症との闘いは続きます。予防接種はイヌにとってもヒトにとっても痛くて怖いものですが、感染制御に対する武器としてリスクも理解したうえで活用していきたいですね。
