いつもの通り道で蝋梅(ロウバイ)が黄色い花を咲かせています。
蝋梅をはじめツワブキ、福寿草などこの時期に咲く花に黄色が多いのは、
花粉を運んでくれる昆虫を引き寄せるためだそうです。
いろどりの少ない冬景色の中で確かにこれらは目をひいて、
そこだけ春が来たような錯覚を起こします。
ところで薬のなかには黄色やオレンジ、ピンクなどにあえて着色されて
いる物がありますが、その多くは識別性を高めたり、患者さんの印象に残り
飲み忘れを防ぐことを目的としています。
かつて錠剤に刻まれたマークや識別コードを頼りに分厚い本で患者さんの
持参薬を鑑別していた頃は、ひとつでも特徴的な色の薬があるとほっとしたものでした。
今では錠剤やカプセルに直接、薬品名が印字されているものも増えたので、
ひとつ一つの薬の見分けがスムーズになり、よい時代になったなぁと思いつつ、日々働いています。