四日市薬剤師会 公式サイト

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令和5年 如月

いつもの通り道で蝋梅(ロウバイ)が黄色い花を咲かせています。

蝋梅をはじめツワブキ、福寿草などこの時期に咲く花に黄色が多いのは、

花粉を運んでくれる昆虫を引き寄せるためだそうです。

いろどりの少ない冬景色の中で確かにこれらは目をひいて、

そこだけ春が来たような錯覚を起こします。

ところで薬のなかには黄色やオレンジ、ピンクなどにあえて着色されて

いる物がありますが、その多くは識別性を高めたり、患者さんの印象に残り

飲み忘れを防ぐことを目的としています。

かつて錠剤に刻まれたマークや識別コードを頼りに分厚い本で患者さんの

持参薬を鑑別していた頃は、ひとつでも特徴的な色の薬があるとほっとしたものでした。

今では錠剤やカプセルに直接、薬品名が印字されているものも増えたので、

ひとつ一つの薬の見分けがスムーズになり、よい時代になったなぁと思いつつ、日々働いています。